2022/12/14 12:20

こちら北ドイツ、ハンブルクにも

とても寒い季節が到来しています。

最高気温がマイナスなのは久しぶりで

ちょっと身構えてしまいます。




クリスマスが近いのですが

今年あらためて気が付いたことは

街に「赤い帽子の小人」が溢れている

ということ。



この赤い帽子の妖精たちは

北欧のクリスマスと関りが深いそうで、

スウェーデンでは「トムテ」

デンマークとノルウェイでは「ニッセ」

フィンランドでは「トントゥ」

とそれぞれ呼ばれ

各国でその言い伝えは違っています。



その流れから

北欧に近い北ドイツでも

クリスマス時期に

このオーナメントが

好まれているのかもしれません。




スウェーデンでは

児童文学『ニルスのふしぎな旅』の話の中で

いたずらっ子のニルスが小人にされたのは

このトムテの魔法によるもの。



昔から納屋に住み

夜に家畜の世話をしてくれたり

そのお家の幸せを守ってくれる

守護神のような存在。

逆に、怒らせたら大変なことが

身に降りかかるので

大切にしないといけないと

語り継がれているそうです。

そしてクリスマス・イヴには

トムテに感謝しながら

お粥を入れたお皿をおいておくんだそう。




静かな北欧の夜と

自然と生命の不思議について

美しい詩と共に描かれていて

特に有名な絵本は

ヴィクトール=リードベリ(作)と

ハラルド=ウィーベリ(絵)による

『トムテ』というスウェーデンの児童文学

でしょうか。



大人にもこども達の心の中にも

深く残るお話が多いので

絵本とともにクリスマスを楽しむのも

素敵ですね。



『ながくつ下のピッピ』の作者

アストリッド・リンドグレーンによる

『みまわりこびと』など、

他にもトムテに関する絵本が

色々とあるようなので

ぜひ探されてみてくださいね。




かわいいのでついつい

小さなトムテが増えていく

クリスマス前のわが家です。


(ドイツスタッフ K)