2022/04/19 21:57
旧東ドイツの都市ライプツィヒ(Leipzig)。
中世の時代から商業、金融で繁栄し、
古くから大学が設立されゲーテも学んでいました。
17世紀ごろから印刷や出版業も盛んで、
レクラム文庫やインゼル文庫もライプツィヒ生まれ。
音楽の分野でもバッハが生前に活躍した地としても知られており、
歴史的にもドイツの東西統一が始まった場所としても
大変有名です。
街には伝統のあるカフェなども色々とあり、
今でもノスタルジックな雰囲気が楽しめたりします。
そして、ライプツィヒに来たらお土産にしたい地元銘菓は、
ライプツィガー・レルヒェ(Leipziger Lerche)と呼ばれる焼き菓子。
アーモンドやナッツの粉で作られたマジパンのような生地に
赤いジャムを入れ、
さらに周りをクッキーのような生地で包んで焼き上げたもの。
とても甘いのですが、くせになりそうなほど美味しいです。
レルヒェとはヒバリのこと。
中世の時代に小さなヒバリを狩って料理するのが大流行したそうなのですが、
1876年に狩猟が禁止になり、
代わりにお菓子を作ってヒバリ料理の代用にしたのが始まりだそうです。
ちなみに、上についているバッテンの印は、
ヒバリを紐で縛り上げている様子をイメージしています・・・。
長い冬が終わり、空を自由に飛び回って春の訪れを告げるヒバリ達。
本当の鳥はこのまま自由に空を飛ばせてあげたいですよね。
人間の想像力が生かされた面白いお菓子ですね。
(ドイツスタッフ K)