2022/02/07 20:33

お天気がいつも微妙な北ドイツのハンブルク。

冬は曇りの日がほぼ毎日なので、ほんのたまに晴れた日があると外に出て太陽の光を食べてしまいたい(!)くらいテンションが上がります。表現は様々ですが、太陽と青空に憧れるこの気持ちは日照時間の少ない北ヨーロッパに住む人々には共通かもしれません。


食器に用いられるモチーフは花や葉っぱなどの植物が多いような気がしますが、実は『鳥』のパターンも人気があります。


オマズで今までにお取り扱いしたことのあるヴィンテージ食器から鳥モチーフをピックアップしてみました。



スウェーデン王室御用達でもあるロールストランド社は1726年創業の老舗食器メーカー。

こちらは7080年代のNORDICA(ノルディカ)。

淡いグリーンで描かれた天使の羽か小鳥のような繊細なデザインが、寒い日に郷愁を感じさせます。





同じくロールストランド社によるSPARV(スパーヴ)。

庭から食いしん坊のスズメが遊びに来たかのような可愛らしさ。ブルーの色が印象的な1920年代の作品です。100年ほど前のお皿の使用感は何とも言えませんね。





ロールストランド社のイヤープレートJULEN(ジューレン)は文学作品『ニルスのふしぎな旅』をテーマとしているため、雁などの鳥がよく登場します。星が印象的なデザインですが、クリスマスの時期以外にもインテリアとしてもかわいいです。






そして、コスタボダ社(Kosta Boda)のガラス工芸品の鳥オーナメント。とても綺麗に輝きそうなので、季節を問わず窓辺に飾っておきたいなと思ってしまいます。コスタボダ社は1742年創業、王室御用達でヨーロッパ最古のガラス工場です。




翼をもち空を自由に飛ぶイメージ。渡り鳥を多く見かける北欧なので、自由な姿に、生命力の強さや逞しさのようなものも感じていたのかもしれませんね。北欧デザイナー達が食器に秘めた想いを想像するのは楽しいものです。


(ドイツスタッフK)