2021/08/27 04:02

Omas Gartenのドイツ在住バイヤーのゆうこさん。

ご存知、ヨーロッパのヴィンテージ食器を手広く取り扱う目利きで敏腕のバイヤーさんですが、

ゆうこさんといえば「助産師ママ」。

自然を愛する二児の母で、現在お子様達をシュタイナー教育の幼稚園に通わせているそうです。


オマズの撮影会ではアレンジメントをささっと作り上げてくれるお花の達人でもあり、

ベジタリアンで、ヨガ講師としても活躍しながら、

本職は助産師、看護師、保健師(!)。

驚くのは何足ものワラジを履かれているのに、

どれも中途半端でなくそれぞれの道を極められているところ。

向学心と行動力が常にあって努力もされているのに、

会うといつも朗らかで気さくなのに、優雅な雰囲気の持ち主です。

そんなゆうこさんの秘密が知りたくて色々と聞いてみました。


「一人の女性が母親になる過程を見ているのがとても好き」

ゆうこさんのまなざしはとても柔らかくて温かい。

ママと赤ちゃんが過ごしている様子をそばで見つめているからかもしれません。

日本でのナースの資格はドイツでも書き換え、

ママとベビーの自宅を訪問する助産師活動や、

「じょさんしonline」に所属してインターネット上でも育児相談や

幼児期・思春期の性教育の講座をするなど活動しています。

出産して母親になることを体験し、

子どものために強くなったり変わっていく女性がとても尊く、

その様子を近くで見ながらサポートする仕事がとても好きなのだそう。


20代の大きな転機と新しい出会い

人と関わる仕事がしたい、生命の神秘に魅了され、助産師を志し、


卒業後は東京の大学病院に就職をします。

そして社会人数年目で経験した人間関係のもつれ。

20代中盤のこの辛い体験から、精神的にバランスを崩したり、

10キロも体重が減ってしまった暗黒の2年間。

だけどこの経験をしたからこそ、

今の助産師活動ではママ達の悩みや心の問題にも本当に寄り添えるようになれたと語ります。

そしてそれを乗り越えた後に、今の優しいドイツ人の旦那様との出会いもありました。




ヴィンテージ食器との出会いは幼い頃から

実はおばあさまのご自宅にマイセンなど古いヨーロッパ食器や骨董、人形のコレクションがありました。

小さな頃から身近で本物に慣れ親しんでいたことが、

今のバイヤーとしての素地を作り上げていたのでしょうか。

生前おばあさまは会社経営にも携わっていたそうで、ビジネスへのセンスはおばあさま譲りなのかもしれません。

そして生活に花を取り入れる習慣は、華道と茶道のお免状を持つお母様が、日常での楽しみを教えてくれたそうです。

ゆうこさんの審美眼とセンスの良さは一夜にしてならず、ご家庭で育まれてきたもののようです。




家庭と仕事の両立の秘訣

時には朝4時から起きて活動開始する日もあるそう。

日課として朝はヨガを続けていて、

自宅のパソコン作業もバランスボールに座りながらトレーニングを兼ねたり、

幼稚園が終わる午後には娘さんたちと自然の中でリラックスして過ごすことが多いとか。

ゆうこさんの両立の秘訣は「日々のルーティーンを作ってしまうこと」。

そうすると落ち着くし、穏やかな気分でうまくこなせるそうです。

継続してトレーニングしているため体力も養われているし、

病院勤務時代の生死を左右する医療現場での激務経験があるからこそ、

今もドイツに住んでいても様々な方面で活躍できるんですね。



これからの夢

OmasGartenが大きくなって、日本とドイツの両方に拠点を持てるようになること。

そして、ママ達が一緒に子育てをしながら楽しめる場を作っていくこと。

母親になったからあきらめるのではなく、五感をフルに活用して、昔の知恵も大切にしながら、

女性として生き生きと輝いていけるような場を作り上げることだそうです。


周りを明るく照らしながら、しなやかに凛と背を伸ばして花を咲かせ続けるような人。

美しさの中に強さも併せ持ったゆうこさんの活躍をこれからも楽しみにしています!

(ドイツスタッフ K)