2021/08/13 10:53
デザインにとてもインパクトがあるワイングラス。
見れば見るほどかわいさが増す感じがします。
Pioni(ピオニ)と名付けられたこちらのグラスは
フィンランドのヌータヤルヴィ社(現在はイッタラグループ)が
1970年代から2000年頃まで製造していたもの。
デザインはフィンランドのガラスデザイナーの
オイバ・トイッカ(Oiva Toikka )によるものです。
ピオニは芍薬の花のこと。
ドイツではPfingstrosenと呼ばれ、ちょうど5月の母の日のあたりに
ピンクや白、赤の華麗で大きな花を咲かせているのを花屋で見かけます。
ピオニのシリーズは食器の種類によって、
花が蕾の状態から満開へと表現されていると言われています。
グラス類はつぼみのイメージで、
ワイングラスの脚の部分は茎に見立てられて凝ったデザインが施されています。
グラスなのにこの存在感。
実際に使ってみるとどうかなと思われますが、
ひとつ使うだけで食卓がとても華やかになります。
無色なのでどの色味にも合いますし、
飲み物だけでなく、
アイスクリームやパフェを入れてデザートグラスとしても使えます。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
このグラスを見るたびに、
日本人としては美人を形容するこの諺を思い出してしまいますよね。
素敵な人に贈りたい、そして
こんなグラスが似合う時間を少しでも持ちたいなと思います。
撮影&スタイリング Maho Kudo
ヴィーガン料理 Kiri T
(ドイツスタッフ K)