2020/08/19 19:04
夏は外のテラスやお庭で食事をするのがヨーロッパの典型的な過ごし方のひとつです。
日照時間の短いヨーロッパでは、日差しはとっても貴重で贅沢なものです。
今回主役に選んだのはアラビア社のヴィンテージINARIシリーズ。
青とブラウン、ベージュが買った白の3色でできたシンプルなデザインです。
こちらのデザインは、一見秋冬っぽいかなといった印象でしたが、デザイナーの選んだグラスとの組み合わせ、
クロスと日差しの効果で夏らしいコーディネートへと変身しました。
ルスカなどの濃い目の色合いでも、グラス製品を上手に配置することで、夏らしく涼やかなテーブルを
演出することができます。
クロスは1950年代のもので、ストライプが印象的。こちらに1900年代初頭に使われていたマングルクロスを合わせました。
マングルクロスは、洗濯の時に使われていたものでまだ脱水機が、木の丸太を合わせた機械を使っていた時に
衣類が痛まないように、こちらのリネンで挟んで使用していたものでした。
そのためとても丈夫で、長さは2m80㎝と決まっています。大きさもクロスにぴったり。
本場ヨーロッパでもテーブルクロスやクッションカバーにアレンジして使用される方が多いです。
今回使用したグラスは全て1960年代のもの。
よく見るとグラスに細工が施されているものばかりで、とても仕事が細かいものばかりです。
お料理は夏野菜をふんだんに使ったものばかり。
こちらはVEGANの料理研究家によるもので、すべて植物性の素材で作られています。
トマトの中にはクスクスが入っていて、ボリュームもたっぷり。
とりわけもしやすいので、ガーデンやホームパーティにもおすすめのお料理です。
野菜のマリネは、野菜を切ってから塩水に30分ほど浸してからオーブンへ入れました。
自然な塩みは下味でつけるのがポイントです。
コーンの入ったプチパンも手作りしています。小さな形に成型することで、たくさんのお料理があっても食べやすく、
子どもにも大変人気です。噛めば噛むほど甘いプチパンはあっという間になくなりました。
テーブルコーディネート研究会では、使用食器や花材、食材、リネン類やテーマを相談しあとに毎回ラフ画をデザイナーが作成しています。
出来上がりはこんな感じです。さらっと絵が描けるなんて本当に素敵です。
キリンを書いても馬といわれてしまう私とは大違い。
みなさんも素敵な夏をお過ごしください。